人は忘れる生き物

From 藤原由基

あなたはこんな実験データを知っていますか？

20分後：覚えた内容の42%を忘れる

1時間後：覚えた内容の56%を忘れる

1日後：覚えた内容の74%を忘れる

1週間後：覚えた内容の77%を忘れる

1ヶ月後：覚えた内容の79%を忘れる

これはエビングハウスという人が

行った実験で、講義の内容をノートに

とらずただ聞いただけだと

どれぐらい覚えているかいうもの。

人は1日経てば半分以上は

忘れるということです。　

記憶は脳の海馬という部分で

作られるそうですが、

海馬は無駄な情報は消去するそうなんですね。　

なぜ消去してしまうかというと、

脳が記憶するのには限界があるそうです。　

無限ではなく、

有限ということです。　

パソコンでも容量がパンパンに

なってしまうと動きが遅くなるという状態がありますが、

記憶も消去しないとそうなるので、

消すんですって。

つまり海馬は毎日無駄な情報は

消去するということです。

忘れてしまう記憶というのは、

あなたにとっては無駄な情報である

ということです。　

現時点では。　

それが本当に大切な情報で重要な記憶なら、

覚える必要がありますよね。　

なので脳が勝手に処理してしまう情報を

無理矢理重要な情報にしてしまえば良いということです。　

人の脳は７回同じ情報を取り入れると

記憶に残る仕組みだそうです。　

だから覚えておくべき情報を

７回取り入れたら脳が必要な情報と認識し、

記憶に残るそうです。　

これを知っておくだけでも

これから役に立つと思いませんか？

だって７回復習したら良いだけですもん。

ゴールが見えているから頑張れますね。

ただこれはあなただけではなく、

部下にも言えることで部下が

何回も同じミスをすることってありますよね。

これは脳の仕組み上

「仕方がないこと」

だと理解できます。

イライラは集中力を妨げる要素ですから、

そんな状態をできるだけ避けたいはずです。

しかし脳の仕組みが７回情報を

取り入れないと覚えられないと

分かっていたらイライラしませんよね。

このように脳の仕組みを知っておくと

自分をコントロールできますし、

なぜこうなるのか？ということが

論理的に理解できます。

人は感情で行動する生き物です。

なのでその瞬間の反応で仕事の生産性が

落ちてしまうことがありますが、

怒ったところで解決するわけではありません。

いかに自分の生産性を下げないか、

ということに専念しなければいけません。

亡くなったダン・ケネディも

言っていましたが、

広告文をパクられてそれに対して怒っても、

それは売上につながる時間ではない

と言っていました。

怒ることよりも次の広告文を作成し、

次の売上を確保するほうが先決だと言っています。　

あなたのやるべき仕事は

利益を出すことだと思います。

そのためには生産性が高い

集中した環境や状態をいかに確保するかが

とても重要なのではないでしょうか？

脳の仕組みや体の仕組み、

心の仕組みなどを知っておくと、

「人間ってこういう仕組みだもんな」

ってイライラすることがなくなると思います。

また人間は忘れる生き物ですから、

怒ったこともどうせ忘れますしね。

それだったら怒らないような状態を

作ったほうがあなたの生産性が

上がるのではないでしょうか？

P.S

忘れるというのは決して

ネガティブなイメージだけではありません。