敵を作りだせ
From 藤原由基
今は転職することが
当たり前となりました。
私もそのうちの1人。
その流れを後押しするかのように、
大手企業の終身雇用ができない発表。
ますます今の若い人たちは
転職することを何も思わないはずです。
これはあなたも会社でも
ピンチでもありチャンスでもあります。
今いる社員が辞める可能性も高く
(違うかったらごめんなさい)、
違う会社から優秀な人材を獲得することも
可能性としてはあるでしょう。
会社の成長はあなたの会社の社員が
どれだけ利益をもたらしてくれるかが重要です。
しかも自ら動き成果を出す状態が理想ですよね。
その状態であれば、
あなたは本当に集中するべき
仕事に集中できます。
しかも休みをとりながら。
あなたの生産性をさらに上げるのにも、
社員の存在はとても重要なのです。
つまりあなたは
マネジメントによって部下を成長させ、
採用で優秀な人材を獲得する必要がある
ということです。
あなたはどんなマネジメントを
行っていますか?
自社のいいところばかりを言う?
他の会社の悪口を言って、
自分の会社は良いとアピる?
私の知る限りでは多くの人が
このようなマネジメントを
しているのを目にしてきました。
実際にそうなのかもしれませんが、
それって単なる悪口にしかなりませんよね?
それは人としてどうなのか?
という話になってきます。
もちろんそんなきれいごと言ってる
場合じゃないのかもしれません。
しかしその話を聞いた社員は、
一生この会社でやっていきたいと思うのでしょうか?
多分思いません。
社員が辞める理由の一つで
「尊敬できる先輩がいない」
というものがあります。
実は能動的に仕事をしてもらうためには
「その存在」は必要です。
仕事の内容も必要ですが、
「誰と」仕事をやるかがとても重要なのです。
つまり尊敬される存在をたくさん作ることが、
一番効果的なマネジメント方法なのです。
社員を管理する能力は
そこまで必要ではありません。
リーダーとして、
人として尊敬されることが重要です。
あなたの会社の幹部は
それを意識できているのでしょうか?
とはいえそれだけではダメなわけで、
会社の良さも伝えていかないといけませんし、
他の会社よりも優れていることも伝えなければいけません。
それはどうするのか?
共通の敵を作るんです。
じゃあ悪口を言ったらいいじゃんってなりますが、
それではダメです。
だって人として良くない行為ですからね。
それではどうするのか?
相手の人生全てを受け入れて上げること。
簡単にいうと、
相手を理解してあげるのです。
どういうことか?
例えばそんなに仕事ができない
社員がいたとします。
自信がなく、何をしたらいいのか
わかっていなさそうです。
しかも社会人経験も2年目です。
その状況ではおそらくやり方もわかっていないし、
必要な知識も足りていません。
根本的に何もかも足りていない状態です。
その中で、もがいても全く意味がありません。
ただただ苦しいだけです。
そこで手取り足取り教えて上げるのではなく、
そんな彼に必要なのは前向きな気持ちです。
なぜならこの場合自己嫌悪に陥っていて、
仕事自体が楽しいと思えていない
可能性があるからです。
つまりまずやらなければいけないのが、
「仕事っていいな」
って思ってもらうこと。
そんな気持ちにさせて上げるのが、
相手を認めることなんです。
それはどうするか?
「あなたのせいではない」と伝えます。
今の若い世代は「悟り世代」と言われています。
でもこれって何が悪いかっていうと、
日本の教育制度がよくないからですよね。
つまり彼らは全く悪くないのです。
悪いのは、教育制度。
このように「あなたのせい」ではないんだよって、
共通の敵を作って上げるんですね。
すると自己嫌悪に陥っていたのが、
少し気分が軽くなります。
その瞬間に彼の良い部分を
褒めて上げるのです。
そんな教育制度の中でも
〇〇くんは真面目だね、って。
すると相手は認められたことになります。
そうやって敵を作りだし、
自分は味方だよって伝えることで、
意見が通りやすくなります。
この状態になって初めて
仕事の重要性や会社の良さを伝えるのです。
そうすると私たちはめちゃくちゃいい人ですから、
彼はこちらの意見を受け入れやすくなっています。
それはライバル会社の
悪口を言わなくても、
社員を自分の会社で働く
理由が見つけさせる方法なのです。
敵を作るのは「あいつ」という
特定のものではなく、
「何か」という大きくどうしようもない
抽象的なものが良いです。
つまり国や政府などです。
これも限度がありますが、ポイントは
「今の状態は自分のせいじゃないんだ」
と思ってもらえれば良いってこと。
これに気づかせてくれる人が、
人生でどれぐらいいるのでしょうか?
おそらくいて、数人です。
私は31年間生きてきましたが、
「君のせいじゃないんだよ」って言ってくれて、
味方になってくれた人は1人もいませんでした。
私はそれを読書から学んだのです。
そして私はそれを実際に使ってみました。
すると私はめちゃくや良い人という存在になり、
多くの人から信頼を得る事できました。
この状態を作り出せば簡単です。
あとは仕事の良さを伝え、
能動的に仕事に取り組んで
もらうようにしてもらうだけです。
これは採用でも活用できるはずです。
あなたの会社の理念やビジョンにも関係しますが、
あなたのメッセージで優秀な人材が反応します。
どんなメッセージを作れば
自分の会社に応募してくれるのか
を考えれば素晴らしいメッセージを
作ることができるはずです。
P.S
共通の敵を作るというのは、
マーケティングにおいても
強力な方法です。
作り方は難しいですが
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