串カツ屋の店主に学ぶマーケティング戦略

From 藤原由基


先日、個人的に大好きな

串カツ屋さんに行っていきました。


店内はカウンター6席と4名席のテーブルが

一つだけのとてつもなく狭い串カツ屋さんです。


大阪の串カツといえば、

二度漬け厳禁秘伝のソースが定番ですが、

そこの串カツ屋さんは違います。


塩で食べます。


しかも素材も独特で、

いくら、数の子、フォアグラ、

たらの白子、うなぎ、明太子など

串カツではあまり使わない素材です。


味はもちろん保証します。


まじでうまい。


そしてびっくりなのが、

驚きの安さ。


原価の高そうないくらやフォアグラばかり

食べても1人3000円もしません。


と、店内や串かつに注目していますが、

一番は店主の人柄の良さ。


耳が悪くなったおじいちゃんがやってます。


おそらく70歳ぐらいです。


その店主が優しいんですよね。


人柄の良さが溢れていて損得もなく、

ただ自分の串カツを食べて喜んでもらいたい

という雰囲気が伝わってきます。


全てがマッチしてそのお店の評価があるのです。


これはそのお店を選んでいる

理由ではありませんが、

サービスもしてくれます。


先日はカキ大根を頼んだら

1個おまけしてくれました。


いつも何かサービスしてくれます。


しかもいい素材のものだし、

なんだったらもう少し値段あげてもいいんじゃない?

と思うぐらいなので、

サービスされたら気を遣っちゃいます。笑


丁寧な接客とかそういうのではありませんが、

なぜかリピートしたくなる、また来たくなる、

行かなきゃいけないと思うお店なのです。


そんな満足度の高い串かつ屋さんに、

1人お客さんが来店されました。


そしてその方はご近所の

ご飯屋さんらしいのですが、

串カツを2本ほど食ったところで

電話が鳴りました。


急用ができたみたいで、

本当だったら7本のセットを

2本だけ食べて勘定しようとしました。


するとなんと店主が


「お金はいりません。今度来たときでいいですよ。

もしくはお店行ったときにサービスしてください。」


とニッコリ笑顔でさらっと言ったんですね。


それに私はびっくりしました。


もちろんお店が近いというのもあるでしょうが、

そんなことをする人なんて生きてきて初めて見ました。


そして本当にお代を頂かなかったんんです。


しかも何一つ嫌な顔せず、


「来てくれてありがとう」


と言っていました。


もちろんこの場合はお代を頂けます。


むしろほとんどの人が必ずもらうでしょう。


しかしこのお代を頂かなかったことによって

何が起こるのでしょうか?


おそらく近くのご飯屋さんは恩を感じ、

倍で返そうとします。


それは自らお店に足を運ぶでしょう。


またお客さんを紹介するでしょう。

(なんたって安いですからね)


そして良い口コミが広がります。


何が起こるのか?


集客ですよね。


これは数千円の広告費用をかけた

ということになります。


でも数千円でかけた費用は

おそらく何倍にもなって返ってくるでしょう。


素晴らしいマーケティング戦略だと

思いませんか?


たぶんその店主はマーケティングという

言葉は知りません。


なのでそれは長年培ってきた経験と接客力が

集客の仕組みを作っているのでしょう。


あなたはこの店主のような

マーケティングをする勇気はありますか?


もしこのようなマーケティングができれば、

他社との差別化にもなりますよね。


確かに少し赤字になる可能性はあります。


しかしその市場を独占できれば、

最初の赤字なんて切り傷みたいになるはずです。


世の中にはマーケティング戦略は

山ほどあります。


しかしテクニックだけではなく、

私たちの態度や姿勢、

そして考え方や価値観も

とても重要なポイントになります。


あなたは顧客に対して

どんな姿勢でいますか?


愛される姿勢を

目指すべきではないでしょうか?


私も串カツ屋の店主みたいな人柄を

目指していきます。


P.S

この串カツ屋は家族にも

ぜひ行ってもらいたいなと思うほど

おいしいです。

セールスコピーライター 藤原由基

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