腑に落ちる人、腑に落ちない人
from 藤原由基
人の話で、
「腑に落ちる」
という感覚があると思います。
もしかしたら
あなたほどの能力ならば、
理解する力に長けているため
腑に落ちる感覚が多いかもしれません。
少し思い出してもらいたいのですが、
あなたの若い時のことです。
学生から20代前半ぐらいまでは
先生や先輩に言われたことや教わったことなど
腑に落ちないことが多かったのではないかなと思います。
そのため
自分の意見を貫き通したり、
言うことを聞かなかったり、
腑に落ちないから行動しなかったり
していたのではないでしょうか?
「腑に落ちる」
とても大切な感覚だと思いませんか?
要するに価値観が共有できたということ。
腑に落ちる話だと、
納得することができ行動できます。
しかし、
腑に落ちなければ、
納得もできませんし
行動もできません。
話を聞く側は
一生懸命理解しようとするべきです。
また話をする側も
一生懸命伝えようとするべきです。
コミュニケーションは
お互いが作り上げていくもののはずです。
これは会社でも当てはまること
だと思います。
上司と部下、社長と社員。
今後、会社の成長させるには
この関係を良好にする必要があります。
当然あなたもわかっているはずです。
しかしあなたや役職についている人が
部下に対して一方通行であれば、
良好な関係を構築することができません。
部下があなたや上司に
一方通行でもダメなのです。
私が飲食店でマネージメントしている時、
スタッフからこんなことを言われたことがあります。
「藤原さんの話は、すごく納得できる」
これは私自身が常に
意識していたことでした。
こう言われたときは
とても嬉しかったです。
しかも1人だけでなく、
何人ものスタッフから言われました。
そして感謝の言葉をたくさんもらいました。
私は若い時、
「腑に落ちる」
という体験ができませんでした。
もちろん私が能力が高いとかではなく、
その逆で理解力がとても低かったんだと思います。
だからこそ、
先輩から教えてもらったことが
「腑に落ちなかった」のでしょう。
世の中って
「こんなものか〜っ」
て思っていたんですね。
しかし年を重ね、
後輩を持つようになりました。
その時、
私は後輩が「腑に落ちる」には
どうしたらいいのかって考え始めたんです。
そのように考え続けると
後輩やスタッフは
私の言うことに素直に受け入れ始めました。
もちろん行動してくれます。
なんのカリスマ性もない
私の言うことを聞いてくれるのです。
それは本人が
「腑に落ちる」
ということを体験してくれたからです。
その時「腑に落ちる」
ということがどれほど重要かを学びました。
これはマネジメントの例です。
しかしセールスにも当てはまるでしょう。
セールスパーソンが
見込み客に一方的にセールスをしていたら、
「腑に落ちる」どころか拒絶してしまいます。
しかしセールスパーソンが
見込み客のことを考え、
「腑に落ちる」ことを体験させてあげると
見込み客はなんらかのアクションを起こすはずです。
人に行動させたいときは、
「腑に落ちる」
という体験をさせる必要があります。
私がマネジメントしていた時に、
社内でトップの成績を
残すことができたのもそれが要因でしょう。
今思い返してみると、
大体マネジメントする人たちは、
「言い回し」や「うまく言う」
ことを心がけていました。
いわゆるテクニックです。
テクニックはその場しのぎのもので
しかありません。
私はテクニックではなく、
原則的なものを意識していました。
マネジメントにおいて、
テクニックなんか使用したことはありませんでした。
むしろテクニックなんか
ほとんど知りません。
世の中には、
あらゆるテクニックや方法がありますが、
それらは原則いわゆる土台が
しっかり整っていないと活きません。
土台となるのは、
「腑に落ちる」ことだと考えます。
実はこれは私自身があみ出したものではなく、
あなたも読んだことがあると思いますが、
「7つの習慣」
に書かれています。
私は「7つの習慣」さえ完璧に実践できれば、
テクニックはほんの少しだけで
いいんじゃなかなと思っています。
それほどパワフルな本です。
もしあなたが
何かに迷った時、
社員の理解が得られない時、
何かがおかしい時、
「7つの習慣」
を手にとってみてください。
「腑に落ちる」
ことがたくさん書かれています。
書かれている言葉すべてが
腑に落ちます。
気づいたら線ばっかり
引いちゃっているかもしれません。
P.S
私は読書が好きで
毎朝30分の読書タイムを作っています。
私にとって至福の時間です。
そこそこ良い本は知っているので、
そういうのもシェアできればいいなと思っています。
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