選手大募集！！

From 藤原由基

あるチラシを見ました。

それは少年野球チームの

選手募集チラシです。

そこには

「選手大募集！！1時間、半日、一日中、

どれぐらいでも体験できます！」

って書いてありました。

このメッセージから受け取れる解釈は、

「マジで誰でもオッケーなんだ」

ですね。

でも果たして本当に

それでいいのでしょうか？

その野球チームは中学生のクラブチームです。

硬式球を使い、

プロと全く同じルールでプレーします。

また月謝も発生するほど

本格的なチームです。

実は私も中学から野球の

クラブチームに所属していましたので、

その辺はそこそこ詳しいのでわかります。

父兄の方の協力も必要ですし、

気軽に入りにくいのが真実です。

さて、これを聞いたあなたは

再度このチラシを見てどう思うのか？

このメッセージだと

「いろんな」人が来る可能性があります。

地域柄、多くの人が来る

可能性は低いです。

でも中学のクラブチームが

本当に誰が来てもいいのか？

って話です。

これが求人採用の場合、

「本当は」経験者を募集しているのに

未経験もOKだよって言っているのと同じです。

もちろん中学生のクラブチームだから、

そこまでハードルは高くないでしょう。

センスがあれば、3年生になった頃には

普通に野球ができるぐらいまで成長します。

でもこのチラシで来てはいけない人が

来てしまったらどうするのでしょうか？

このメッセージは

「より多くの人に見て欲しい」

と思い作られたチラシだと思われます。

しかしそれはチームの方針と

合うのかどうかです。

すでにチームに所属している子たちは、

果たしてどうしていきたいのか？

プロ野球選手を目指しているでしょうし、

なんだったらチームで全国大会に行きたい

とも思っているはずです。

それは親御さんも同じ気持ちのはず。

もちろん本気ではないかもしれません。

一番は子どもが楽しく

毎日を過ごすことでしょう。

でも心のどこかで、

「月謝も払っているし、

せっかくだから野球うまくなってほしな。

プロ野球選手になったらどうしよう」

と思っているはずです。

チラシを作る時は

目的を明確にしなければいけません。

そしてその目的にぴったり合う

メッセージを考える必要があります。

「僕たちと一緒に野球を通じて

勝つ楽しさを味わいませんか？

僕たちは野球が大好きです！

うまくなって、試合に勝ちたい！

僕たちは全国大会に出場するために

毎日練習に励んでいます。

しかし全国大会に出るためには

野球が好きな仲間が必要です。

今、一緒に野球をやる仲間募集中です！

僕たちはプロ野球選手になりたいと思っています！

あなたも一緒にプロ野球選手を

目指しませんか？

今は体験もできるので、

お気軽に連絡ください！」

状況などが分かりませんが、

どんな人を募集しているのかが

少しははっきりしたのではないでしょうか？

またこれを見て応募してくる中学生は、

間違いなくやる気に満ち溢れています。

多くの人は集まることはないかもしれませんが、

良いチームになる可能性がありますよね。

見込み客はあなたの発信する

メッセージに反応します。

セールス、採用、マネジメントなどの

メッセージを一度見直してみてください。

P.S

子供会の野球だったら

遊び感覚でも良いと思いますが、

月謝まで払うなら親としては

うまくなって勝って欲しいでしょう。

P.P.S

今だったら、自分で動画を作り

広告を出すこともできますね。

そういうチームメンバー集めも集客力って

必要なんだって知れてよかったです。